2025/08/18
アパレル製品の品質を左右する要素はいくつかありますが、その中でも「パターン設計」は最も重要なポイントのひとつです。どんなに高品質な生地や丁寧な縫製を行っても、パターン(型紙)が不適切であれば、着心地や仕上がりに大きな差が出てしまいます。今回は、縫製工場の視点からパターンの重要性についてご紹介します。
なぜパターンがそこまで重要なのか?
パターンは洋服の“設計図”にあたるもので、ここにミスや曖昧さがあると、縫製の段階で歪みやズレが生じます。縫いやすさ・仕上がりの美しさ・製品としての安定性は、ほとんどパターンの精度にかかっているといっても過言ではありません。
パターンが縫製品質に与える影響
・縫製時のトラブル軽減
正確なパターンは縫い合わせがスムーズで、現場の負担が減ります。逆にズレやすい設計だと、手作業で調整が必要になり、ムラが出やすくなります。
・仕上がりのシルエット
肩や袖、襟のラインなど、シルエットの美しさはパターンに左右されます。縫製では修正できない範囲も多く、「設計段階で決まっている」といわれる所以です。
・着用感への影響
例えば腕の可動域や、ウエストのフィット感など、着心地に直結する部分もパターンの工夫次第。実際に着る人のことを考えた設計が求められます。
縫製工場が感じる「良いパターン」とは?
私たち縫製工場の立場から見ると、以下のようなパターンが「良い設計」といえます:
・縫い合わせが迷わずできる構成
・指示が明確で余白がない(曖昧な寸法や指示がない)
・生産効率まで計算されている(生地の取り都合、工程の流れなど)
まとめ
パターンは表には出ませんが、製品の仕上がりを大きく左右する非常に重要な要素です。
「いい服を作りたい」と考えるなら、まずは“設計”の見直しから。縫製工場と連携しながら、最適なパターンづくりを進めることが、製品づくりの第一歩です。