2026/01/16

アパレルOEMの相談で多い「勘違いベスト5」

アパレルOEMの相談を日々受けていると、ブランド側と工場側の認識にズレがあるケースは少なくありません。
そのズレが原因で、話が進まなかったり、想定と違う結果になってしまうこともあります。

今回は、実際の現場でよくある「勘違い」を、縫製工場の立場から整理してみます。


「デザイン画があるから、この通りに作れますよね?」
これは非常に多い相談です。

実際には、デザインが成立するかどうかは、素材・縫製仕様・量産条件が揃って初めて判断できます。
絵として成立していても、量産時に再現性が低い、コストが跳ね上がる、縫製難度が高すぎる、というケースも珍しくありません。

OEMは“コピー機”ではなく、“製造として成立させる作業”だという理解が重要です。

小ロット対応をうたう工場は増えていますが、「小ロット=簡単」というわけではありません。

型紙作成、仕様確認、サンプル作成など、初期工程はロット数に関係なく必要です。
むしろ数量が少ないほど、1着あたりの負担は大きくなります。

工場側も小ロットに対応するための調整をしている、という前提を理解してもらえると、話はスムーズに進みます。

同じアイテムでも、工場によって見積金額が違うことはよくあります。
これは「適当」なのではなく、設備、得意分野、工程の組み方、人員体制が異なるためです。

安さだけで判断すると、後から仕様変更が必要になったり、納期や品質に影響が出ることもあります。
見積は“価格”ではなく、“工場の考え方”を見る材料として捉えるのが現実的です。

サンプルと量産は、似ているようで別物です。

サンプルは1点ずつ丁寧に作れますが、量産ではスピードと再現性が求められます。
そのため、サンプル時点では問題がなくても、量産で初めて課題が見えることもあります。

工場側が量産前に確認や調整を提案するのは、品質を安定させるための工程です。

すべての工場が、すべての案件を受けられるわけではありません。
得意分野や稼働状況、設備との相性によって、受注できない場合もあります。

これは否定ではなく、「無理に受けない」という判断です。
結果的に、その方がブランドにとっても良いケースが多いのが実情です。

アパレルOEMで重要なのは、専門知識よりも「前提の共有」です。
工場とブランドが同じ目線で話せるようになると、製品づくりは格段にスムーズになります。

縫製工場は、単なる外注先ではなく、ものづくりのパートナー。
その前提で相談してもらえると、より良い形で製品づくりを進めることができます。

ブログ一覧へ戻る
The Joy of Making
What You Love
創造

採用情報

RECRUIT

Join Our Team

「好き」を創るって楽しい

お問い合わせ

CONTACT

ご依頼や商品に関する事、採用について、当社に対するご意見ご感想お問い合わせなどお気軽にお尋ねください。