2025/12/29
SNSや雑誌で話題になる「特徴のある服」ほど、実は量産に向かない場合があります。
ギャザーやフリル、曲線裁断、多層構造、細かな縫い返し——デザイン性が強いほど、縫製現場では工程が増え、品質を安定させる難易度が一気に高まります。
量産で起こりやすい“再現性”の問題
1点もののサンプルで美しく見えても、その状態を100枚、500枚と連続で維持するのは別問題です。
たとえば、ギャザー幅が1㎜ずれるだけでもシルエットが変わり、ブランドの世界観そのものが崩れます。
現場では「再現性(どの作業者が縫っても同じ仕上がりになるか)」が最重要視され、最初の設計段階でこの再現性が確保されているかどうかが勝負になります。
設計が甘いと、後半でコストが膨らむ
トレンド寄りの服は、後から修正依頼が入りやすい特徴があります。
縫う前の型紙設計で余白の管理や曲線の均一化ができていない場合、量産途中で不良が増え、手直しコストが跳ね上がります。
結果的に「トレンド服=費用が高い」と感じられる原因の多くは、この“量産前設計の精度不足”にあります。
事前の「量産テスト」が鍵になる
量産が難しいと判断されるデザインの場合、工場では実際の素材・糸・ミシンの組み合わせでテスト縫いを行います。
これによって作業時間、手間、品質のばらつきを把握し、必要に応じて縫う順番を変えたり、専用治具を用意したりして量産仕様に変換します。
“デザインを量産できる形に落とし込む”この工程こそ、OEMを工場に依頼する価値と言えます。
トレンド服ほど、製造パートナー選びが成果を左右する
「サンプルは綺麗だったのに、量産で崩れた」
アパレルOEMの相談では、この声が最も多いです。
デザイン性の高い服ほど、ただ縫えるだけでは足りず、再現性まで担保できる工場でないとブランドのイメージが損なわれます。
当社では、デザインの意図をヒアリングした上で「量産できる形」に変換する提案型のOEMサポートを行っています。
もしトレンド服の製造を検討している場合は、サンプル段階から一度ご相談いただけると、量産時の失敗リスクを大幅に抑えられます。