2025/12/15

縫製不良はどこで起きる?工程別に見る注意ポイント

縫製不良というと「縫い方の問題」と思われがちですが、実際には一つの工程だけが原因とは限りません。
縫製工場では、裁断から仕上げまで複数の工程を経る中で、不良が発生しやすいポイントを常に意識しています。
ここでは、工程ごとに注意している点を現場目線で整理します。


縫製不良の多くは、実は縫う前の裁断工程に原因があります。
生地の地の目がずれていたり、柄合わせが甘いまま裁断されると、縫製後に歪みやズレとして表面化します。
また、重ね裁断時のズレや刃の切れ味低下も、寸法誤差につながりやすいポイントです。

縫製工程では、目飛び・糸切れ・縫い目の不揃いなどが代表的です。
素材と針・糸の相性が合っていない場合や、押え圧・糸調子が適正でないと、不良が発生しやすくなります。
工程ごとにミシン設定を変えずに進めてしまうことも、品質低下の原因になります。

量産中の中間検品は、不良を早期に止めるための重要な工程です。
しかし、スピード優先になると「致命的でないズレ」が見逃され、そのまま次工程へ流れてしまうケースがあります。
結果として、最終工程で大量の手直しが発生することも少なくありません。

仕上げ工程では、アイロンによるテカリや形崩れ、縫い残しなどが目立ってきます。
ここで見つかる不良は、すでに多くの工程を経ているため、修正コストが高くなる傾向があります。
最終検品は「確認」だけでなく、前工程の問題点を洗い出す役割も担っています。

縫製不良は、特定の工程だけで起きるものではありません。
裁断・縫製・検品・仕上げ、それぞれの工程で小さなズレが積み重なり、不良として表に出ます。
縫製工場では、工程ごとの注意点を把握し、早い段階での修正を重視することで品質を維持しています。

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