2025/08/28
「小ロットでお願いできますか?」
「何枚からが“量産”扱いになるんでしょうか?」
そんなご相談をいただくことがよくあります。
実は“量産”という言葉、業界ではよく使われますが、明確な定義があるわけではありません。
今回は、縫製工場の立場から「どこからが量産なのか?」について、実際の現場感とともにお話しします。
“量産”の明確な線引きはある?
結論から言えば、「◯枚からが量産」というはっきりした線引きはありません。
ただし、50枚〜100枚以上の生産数になると、工場の中でも「量産ラインで対応するかどうか」を検討する目安になります。
このあたりの数字感は、以下のような要素によっても前後します。
・アイテムの種類(Tシャツかジャケットか)
・仕様の複雑さ
・納期までのスケジュール
・素材の手配状況
現場での“量産”とは?
縫製の現場では、「量産=分業で効率化できるライン生産ができる数量」と捉えられることが多いです。
たとえば…
・Tシャツやスウェットなどのシンプルなアイテムは 100枚〜数百枚以上 で本格的なライン対応が可能
・ジャケットなどパーツが多いものは 30〜50枚でも“準量産扱い” として、個別に工程を分けることがあります
つまり、ただ枚数が多いというより、「流れ作業が組めるかどうか」が重要な基準になるのです。
小ロットでも“量産的”にできる?
よく「30枚でも量産扱いで安くなりますか?」というお問い合わせをいただくのですが、実際には小ロットだと単価は下がりづらいのが現実です。
理由は以下のとおりです:
・準備や段取りは枚数に関係なく必要
・生産効率が上がりづらい
・工賃計算が1枚あたりに集中する
つまり、10枚でも100枚でも、工程の「初期コスト」はある程度発生してしまうため、枚数が多い方が結果的に1枚あたりの単価が抑えられるという構造になります。
まとめ
「量産って何枚からですか?」という疑問に対しては、以下のように考えてみてください。
生産数 | 工場の対応感覚 | 特徴 |
---|---|---|
1〜10枚 | 小ロット/サンプル扱い | 工賃高め/1点対応 |
10〜30枚 | 小〜中ロット | 個別対応が基本/準備コストが割高 |
30〜100枚 | 準量産 | 工程によっては効率化可能 |
100枚〜 | 量産対応 | ライン組みやすく単価抑制も可能 |
目的・予算・スケジュールに応じて、最適な生産数を検討していくことが大切です。
OEMや量産に関してお悩みの方は、お気軽にご相談ください。