2025/07/15
「できるだけ予算を抑えて商品を作りたい」
アパレルOEMのご相談で、よくいただくご要望のひとつです。
しかし、ただ単に「安くしてください」では品質や納期に影響が出てしまうことも。
今回は、縫製工場の立場から、“品質を保ちつつコストを抑える”ための現実的な工夫を5つご紹介します。
1. 仕様をシンプルにする
複雑なディテールや特殊加工は、その分だけ手間とコストがかかります。
ポケットの数、縫製方法、装飾パーツなど、デザインの見直しでコスト削減が可能です。
2. 生地・資材を見直す
高機能・高価格な生地を選べばコストも上がります。
用途やターゲットに応じて、代替素材や在庫生地を活用すれば、コストダウンにつながります。
3. 生産ロットをまとめる
小ロットよりも、ある程度の量をまとめて発注する方が、単価は抑えやすくなります。
在庫リスクとのバランスを見ながら、工場と相談して最適なロット数を決めましょう。
4. 工場との情報共有を密に
発注内容や仕様に不備があると、やり直しや修正が発生し、その分コスト増に。
仕様書やイメージ画像、参考品などをしっかり共有することが、無駄なコストを防ぎます。
5. 事前スケジュールの余裕
「急ぎ」の対応は、割増コストの原因になることも。
余裕を持ったスケジュールで進行すれば、無理のないコストで安定した生産が可能です。
まとめ
アパレルOEMにおいて、コストは非常に大切なポイントです。
しかし、「安くする=品質を落とす」では本末転倒。
仕様や素材、発注方法の工夫次第で、無理なくコストを抑えることは十分可能です。