2025/06/28
日本製のアパレルは、海外製に比べて価格が高めなことが多いですが、それにはきちんとした理由があります。
今回は、縫製工場の現場目線から、その価格差の背景についてご紹介します。
1. 人件費の違いはやはり大きい
日本では、縫製に関わる職人さんの多くが熟練者。
時給・月給も他国と比べて高く、それが製品価格に反映されます。
特に1点1点を丁寧に縫うため、時間もコストもかかります。
2. 細部まで妥協しない「縫いの精度」
日本の縫製は“美しさ”にもこだわります。
たとえば、縫い目の均一さ・ミシンの設定・糸の調子まで、徹底した調整が行われます。
海外製であれば見落とされるような細部にも、しっかりと手が入っているのが特長です。
3. 小ロット対応や試作にも対応
海外では大量生産が基本。
対して国内工場は、小ロットやサンプル制作など“柔軟な対応力”があります。
そのぶん手間がかかり、コストに跳ね返るケースも多いのです。
4. 品質管理と安心感
検品の基準が厳しく、製品が完成するまで何度もチェック工程を経ます。
「不良品を出さない」ための工程が多く、安心できる品質管理がされています。
まとめ:高い=価値がある理由がある
国産アパレルが高価なのは、見えないところまで手を抜かず、
品質・対応・信頼性を守っているからこそ。
安さだけで選ぶ時代から、「どこで・誰が・どう作ったか」を大切にする時代へ。
私たちも、信頼される縫製を日々心がけています。