2025/05/17
アパレルOEMや縫製依頼において、よくあるトラブルのひとつが「納期のズレ」。 ブランド側は販売日程に合わせて計画しているのに、工場からの納品が遅れると販売機会の損失や信用問題にもつながってしまいます。
今回は、縫製工場の立場から、納期トラブルを防ぐために発注前に確認しておくべきポイントを3つご紹介します。
1. 製品仕様の確定度
実は納期のズレの大きな原因のひとつが、「発注後に仕様が変更になること」。 細かいサイズや縫製仕様、素材の決定が曖昧なまま進行すると、途中でやり直しが発生し、その分納期もずれてしまいます。
✅ 事前に確認したいポイント
・デザインや仕様は確定しているか?
・使用する素材・副資材は決まっているか?
・パターンやサンプルは最終版か?
「とりあえず進めて、あとで詰めましょう」は一番危険な進め方です。工場にとっては、作り直し=予定がズレる原因。発注前にできるだけ仕様を固めておきましょう。
2. 納品希望日と逆算スケジュール
納品希望日だけ伝えるのではなく、そこに至るまでのスケジュール感を工場と共有することも重要です。
✅ 具体的に共有しておくと良い情報
・販売予定日・撮影日・展示会など、最終目的
・いつまでに納品してほしいか(希望納期)
・サンプル提出や確認にかかる日数の見込み
スケジュールに余白がないと、万が一のトラブル(素材遅延、機材トラブルなど)が起きた時に対応できません。 逆算したスケジュールで、「どこまでなら調整できるか」をあらかじめ話し合っておくと安心です。
3. 小さな疑問・不安も事前に伝える
「この仕様で縫えるか心配」「この生地で問題ないか」など、ちょっとした不安こそ、早めに工場に相談することが大切です。
✅ 工場に伝えておくといいこと
・はじめて扱う素材や仕様
・デザイン上どうしても譲れないポイント
・前回トラブルになったことがある点
工場としても、事前にリスクを知っていれば、事前に対処方法を考えたり代替案を出したりできます。 “仕様変更による作り直し”や“素材との相性ミス”など、事前に防げるトラブルは意外と多いのです。
まとめ
納期トラブルの多くは「仕様の曖昧さ」や「スケジュールの共有不足」から生まれます。
お互いの認識を合わせて、丁寧に準備・確認しておくだけで、スムーズな進行と気持ちよいものづくりにつながります。
弊社honestでも、お客様のイメージをしっかり共有することを大切にしています。はじめての方でも安心してご相談ください。